介護施設の転倒事故対策!センサーが効かない意外な原因

こんにちは!広島県三次市を拠点に、介護・医療施設の通信インフラやナースコール設備を支えている株式会社チュウセツシステムです。


施設運営において、「目を離した隙に利用者様が転倒してしまった」「ヒヤリハットが減らず、対策に行き詰まっている」など、日々頭を悩ませている施設長様や現場リーダーの方も多いのではないでしょうか?


対策として見守りセンサーを導入する施設も増えていますが、「通知が遅れて間に合わなかった」「誤報が多くてスイッチを切ってしまった」という失敗談も後を絶ちません。実は、その原因の多くはセンサー自体の性能ではなく、施設内の「通信環境(Wi-Fiや配線)」にあることをご存知でしょうか。


この記事では、転倒事故の原因やセンサー選びのポイントに加え、意外と見落とされがちな「通知を確実に届けるためのインフラ整備」について、通信工事のプロの視点で解説します。



■転倒事故を繰り返す現場の苦悩



介護施設において、最も発生頻度が高く、かつ完全に防ぐことが難しいのが「転倒事故」です。どれだけ職員が注意深く見守りを行っても、ふとした瞬間に事故は起きてしまいます。繰り返される転倒は、利用者様の骨折や寝たきりリスクだけでなく、現場スタッフの精神的な疲弊や離職にもつながる深刻な課題です。


・認知症による転倒原因の実態


高齢者の転倒は、単なる筋力低下や段差でのつまづきといった「身体的要因」だけではありません。認知症の方の場合、ご自身の歩行能力が低下していることを忘れ、一人でトイレに行こうとしてバランスを崩すケースが多く見られます。 また、危険性への理解不足や、空間認識能力の低下、さらには服薬している薬の副作用によるふらつきなど、予測困難な行動が事故の要因となります。これらは本人の意思とは無関係に発生するため、手すりの設置や衝撃吸収マットといった物理的な環境整備だけでは防ぎきれないのが実情です。


・マニュアルと巡回対応の限界


多くの事業所では「転倒予防マニュアル」を作成し、リスクの高い利用者様に対しては定期的・頻回な巡回を実施しています。しかし、夜勤帯などスタッフの数が不足しがちな時間帯に、全ての居室を24時間監視し続けることは物理的に不可能です。 実際の転倒事故の多くは、職員が他の利用者様の介助や排泄対応をしている、ほんの数分の隙に発生します。「目を離さない」という精神論や人力頼みの体制には限界があり、現場の努力だけでは解決できない構造的な問題となっています。


・事故後の報告書と家族への説明


事故発生時、現場にのしかかる大きな負担が事後対応です。状況を正確に記録する「事故報告書」の作成や再発防止策の検討に多くの時間を割かれ、本来のケア業務が圧迫されます。 さらに、ご家族への説明において「なぜ防げなかったのか」と責任を問われた際、目撃者がいない居室での事故では客観的な事実を伝えることが難しく、言った言わないのトラブルに発展するリスクもあります。明確な証拠がない中での謝罪と説明は、職員にとって計り知れない精神的ストレスとなります。



■センサー活用で未然防止と対策



人力での見守りに限界がある中、介護現場の負担を減らし、転倒事故を未然に防ぐ切り札となるのが「見守りセンサー」や「カメラ」の導入です。最新のICT機器を活用することで、スタッフの駆けつけ時間を短縮し、事故発生時の状況を正確に把握する体制づくりについて解説します。


・離床を検知しスマホへ即時通知


転倒の多くは、ベッドから起き上がり、立ち上がろうとした瞬間に起こります。従来のナースコール連動型では、スタッフルーム(ステーション)に戻らないと通知に気づけないタイムラグが課題でした。 しかし、最新のシステムでは、ベッド上の「起き上がり」や「端座(ベッドの端に座ること)」を検知した瞬間、スタッフが携帯しているスマートフォンへ直接通知が届きます。施設内のどこにいてもリアルタイムに状況を知ることで、転倒してしまう前に居室へ駆けつけ、安全な介助を行うことが可能になります。


・転倒防止センサーの賢い選び方


センサーにはいくつかの種類があり、利用者様の身体状況や行動パターンに合わせて選定することが重要です。例えば、床に敷いて体重を検知する「マットセンサー」は一般的ですが、跨いで避けられるリスクや、コードにつまずく危険性もあります。 一方で、赤外線やシルエット画像で動きを捉える「非接触型センサー」は、身体への拘束感を与えず、予兆動作をより早く検知できるメリットがあります。導入コストだけでなく、誤報の少なさや、設置によるスタッフ・入居者の動線を妨げないかといった視点で選ぶことが対策の成功につながります。


・カメラで事故時の証拠を残す


万が一、転倒事故が発生してしまった際、その原因を特定し、再発防止策を講じるためには「何が起きたか」の記録が不可欠です。居室内に見守りカメラを設置することで、事故前後の映像を確認でき、スタッフの過失有無や、ご本人の行動理由(トイレに行こうとした、物を取ろうとした等)を客観的に分析できます。 映像という明確な「証拠(エビデンス)」があることは、ご家族への説明において信頼関係を守るための重要な材料となり、不当なクレームや訴訟リスクから施設と職員を守る役割も果たします。



■センサー通知が届かない盲点



せっかく高機能な見守りセンサーやカメラシステムを導入しても、肝心の通知がスタッフの手元に届かなければ宝の持ち腐れです。「Wi-Fiにつなぐだけ」と思われがちですが、多くの部屋が並び、鉄筋コンクリートで造られた施設内では予期せぬ通信トラブルが頻発します。機器のカタログスペックだけでは見落としてしまう、通信環境の盲点について解説します。


・Wi-Fiが弱いと事故は防げない


一般家庭とは異なり、厚い壁や金属製のドアが多い介護施設は、Wi-Fiの電波にとって非常に過酷な環境です。特に居室の奥にあるベッドサイドは、廊下に設置されたルーター(親機)からの電波が届きにくい「死角」となりやすい場所です。 もし、転倒リスクの高い利用者様がベッドから起き上がった瞬間に、電波が不安定で通信が途切れてしまったらどうなるでしょうか。


通知に数秒から数十秒のタイムラグ(遅延)が発生し、「駆けつけた時には既に転倒していた」という最悪の事態を招きかねません。一刻を争う転倒対策において、通信の遅れは命取りとなります。安全を守るためには、家庭用機器の流用ではなく、施設全体を隙間なくカバーする業務用Wi-Fi環境が不可欠です。


・居室の死角をなくす通信工事


「市販の中継機を置けばいい」と考える方もいますが、設置場所を誤ると電波同士が干渉し、かえって通信状況が悪化することもあります。安定したネットワークを構築するには、プロによる現地調査を行い、目に見えない電波の強さを測定して「地図」を描く作業が必要です。 通信工事の専門業者は、建物の構造や動線を踏まえ、どの部屋のどの位置でも確実に通知が届くよう、アクセスポイントの配置やLANケーブルの配線ルートを設計します。ナースコールシステムとネットワークを物理的・システム的に正しく連携させ、機器の性能を100%引き出すインフラ整備こそが、事故防止の最後の砦となります。



■安定した通信環境で事故ゼロへ



介護施設における転倒事故対策は、単なる機器の導入がゴールではありません。導入したセンサーやカメラが24時間365日、一瞬の遅延もなく稼働し、確実にスタッフへ危険を知らせる「環境」が整って初めて、その効果を発揮します。


「高価なシステムを入れたのに事故が減らない」という場合、その原因の多くは機器の性能不足ではなく、データを行き渡らせる通信インフラの脆弱さにあります。現場の負担を減らし、本当の意味での「事故ゼロ」を目指すために、まずは目に見えない通信環境の診断から始めてみてはいかがでしょうか。



■防犯カメラ・見守りシステムの工事はチュウセツシステムにお問い合わせください!



広島県三次市を拠点とする株式会社チュウセツシステムは、「技術力×人間力」を武器にする地域密着型のICTパートナー。介護施設という生活の場での工事だからこそ、挨拶やマナーを徹底した「人当たりの良い職人」が担当します。


「転倒対策でカメラを入れたいけれど、最適な配置が知りたい」「居室の奥までWi-Fiが届くか不安」というお悩みこそ、ぜひ私たちにお任せください。現場の死角をなくす機器配置から、安定した通信インフラの構築までをワンストップで対応いたします。


まずは「今の環境で設置できるか見てほしい」といった現地調査だけでも大歓迎。無理な営業は一切いたしませんので、ご安心ください。


スタッフ様の精神的な負担を減らし、利用者様の安全を守る環境づくりをお手伝いすることが私たちの使命です。どのような小さなお困りごとでも、まずはお気軽にご連絡ください!


▼関連記事

【監査対策】介護記録の手書きは危険?実地指導で指摘されない電子化術

離設防止で事故をゼロに!センサー導入前に見直すべき通信環境とは