こんにちは!広島県三次市を拠点に、介護・医療施設の通信インフラを支える株式会社チュウセツシステムです。
「夜間の少ないスタッフで、利用者様の離設(脱走)をどうすれば確実に防げるだろうか」「万が一事故が起きたら、施設の責任はどうなるのだろうか」など、重大なインシデントに対して不安や疑問を抱えている人もいるでしょう。
実は、スタッフの目視というマンパワーに頼るのではなく、ドアセンサーや見守りカメラをナースコールと確実に連動させることで、現場の負担を減らしながら離設事故を未然に防ぐことが可能です。
この記事では、利用者が施設から脱走してしまう背景や施設側に問われる責任から、具体的なICT機器を使った防止対策、万が一に備えた対応マニュアルの整備方法までを詳しく解説します。
夜間の安全管理に課題を感じている施設長様や、確実な見守りシステムの導入を検討している現場の担当者様は、ぜひ参考にしてみてください。
■利用者が脱走する背景

介護現場では脱走を「離設(りせつ/施設から無断で離れること)」と呼びます。これはスタッフの目が行き届きにくい夜間などに発生しやすく、行方不明や交通事故に直結する危険な行為です。高齢者がなぜ施設から外へ出てしまおうとするのか、その理由を正しく理解することが対策の第一歩となります。
・認知症による帰宅願望
脱走の理由として非常に多いのが、認知症の症状による強い帰宅願望(家に帰りたいと強く思うこと)です。認知症によって判断力や記憶力が低下すると、自分が今どこにいるのか分からなくなります。
例えば「夕飯の準備をしなければ」「子どもが学校から帰ってくる」といった過去の記憶が蘇り、強い不安から自分の家に帰りたいという衝動に駆られて外へ出てしまうのです。
このような状態の入居者に対して、無理に引き止めたり否定したりする行為はかえって混乱を招くため、まずは本人の気持ちに寄り添う対応が求められます。
・施設環境へのストレス
認知症以外でも、老人ホームや介護施設という新しい環境に馴染めないことが原因で脱走を試みる利用者がいます。長年住み慣れた自宅とは違う集団生活のルールや、見知らぬ職員との関わりが大きなストレスとなり、「ここから逃げ出したい」という心理が働くのです。
夜間の騒音や周囲の環境の変化でも不快感を感じやすいため、スタッフは入居者が安心できる居場所づくりに気を配る必要があります。日中の時間を穏やかに過ごせるよう配慮しつつ、物理的な安全を確保する方法を施設全体で検討することが重要です。
■離設事故の責任と事後対応

利用者が施設外へ出てしまうと、転倒や交通事故など命に関わる重大な事態に発展しかねません。万が一トラブルが起きた際に事業者が直面する問題と、適切な事後処理の重要性を確認しておきましょう。
・施設側に問われる責任
利用者が行方不明になり、怪我をしたり事故に巻き込まれたりした場合、老人ホームや介護施設には重い法的責任が問われる可能性があります。施設には利用者の安全を守る「安全配慮義務(事故が起きないように注意を払う責任)」があるためです。
過去に脱走の兆候があったにもかかわらず、ドアの施錠方法を見直したりセンサーを設置したりするなどの対策を一切怠っていたと客観的に判断されれば、過失(不注意によるミス)とみなされ、家族から高額な損害賠償を請求されるケースもあります。
現場の介護士や職員個人の責任ではなく、事業者としてどのような安全対策を講じていたかが厳しく問われることになります。
・離設事故報告書の作成
不幸にも離設事故が起きてしまった場合、指定された時間内に自治体への報告や家族への説明を行う必要があります。その際、事故の状況を詳細に記録する「事故報告書」の作成が必須です。報告書には、発生した時間、発見までの経緯、当時の職員の配置状況などを正確に記載しなければなりません。
例えば、いつ玄関のドアが開いたのか、スタッフがどのタイミングで不在に気付いたのかという記録が必要ですが、人の記憶や目視だけに頼ると正確な時間を把握するのは困難です。
ここで事実をしっかりと記録し、今後の再発防止策を明確に示すことが、家族の不信感を和らげ、施設の信頼回復に繋がる大切な対応となります。
■介護施設の脱走防止対策

夜間の少ない人員で、すべての利用者を常に見守り続けることは不可能です。職員の負担を減らしながら、システムで物理的に離設を防ぐための効果的な設備対策をご紹介します。
・ドアセンサーの設置
出入り口や窓にセンサーを取り付け、開閉があった際にスタッフへ知らせる方法です。例えば、夜間に利用者が無断で外に出ようとして玄関のドアを開けた瞬間、スタッフルームへ通知が届きます。
これにより、行方不明になる前に素早く対応できるため、脱走を未然に防ぐ強力な対策となります。ただし、頻繁に出入りがある場所では通知が鳴りすぎて介護士の負担になることもあるため、稼働させる時間帯の調整が必要です。
・見守りカメラの活用
施設内の廊下や出入口に見守りカメラを設置することも有効です。センサーと組み合わせることで、通知が鳴った際に手元のスマートフォンやパソコンから瞬時に映像を確認できます。
現場へ駆けつける前に「誰がどこへ向かっているのか」を映像で判断できるため、少ない職員でも慌てずに適切な対応が可能です。万が一外へ出てしまった場合でも、どの出入口から何時に出たのかを録画データで振り返ることができ、事故の早期解決に繋がります。
・ナースコールとの連動
高性能なセンサーやカメラを導入しても、通知に気付けなければ意味がありません。そこで最も確実なのが、これらの機器を施設のナースコールと連動させる方法です。
異常を検知した際、スタッフが持ち歩いているスマートフォン端末へ直接知らせる仕組みを作れば、別の作業中であっても見逃すリスクを減らせます。強固な通信環境を整えることで、より安全な見守りが実現します。
■離設対応マニュアルの整備

どんなに強固な設備や通信環境を整えても、人間の予測を超える行動による脱走のリスクを完全にゼロにすることは困難です。
万が一、入居者が施設から行方不明になってしまった場合に備え、すべての職員が慌てずに行動できる「離設対応マニュアル」を事前に整備しておくことが不可欠です。
マニュアルには、いなくなったことに気づいた直後の具体的な対応手順を明記します。例えば、施設内のどこをどの順番で捜索するのか、何分経過しても見つからなければ警察や家族へ連絡を入れるのかといった判断の基準を細かく決めておきます。
さらに、利用者の当日の服装や特徴を素早く外部へ共有できるよう、日頃から情報を記録しておくことも大切です。
また、マニュアルは作って終わりではなく、定期的なシミュレーション訓練(事故を想定した練習)を実施することが重要です。
夜勤などの少ないスタッフ数でも適切に判断し、迅速な対応ができるよう職員全体で手順を確認し合うことで、最悪の事態を防ぎ、利用者の安全と事業者の責任を守ることに繋がります。
■まとめ
介護施設での離設(脱走)は、利用者の命に関わる重大なインシデントであり、施設側には重い安全配慮義務が課せられています。認知症による帰宅願望や環境へのストレスをスタッフの目視だけで完全に見守り続けることは、現在の深刻な人手不足の現場では現実的ではありません。
大切なのは、スタッフの負担を減らしながら確実な安全を確保することです。ドアセンサーや見守りカメラ、そしてそれらを瞬時に知らせるナースコール連動といった「ICTシステム」による物理的な対策と、万が一に備えたマニュアルの整備が、利用者の命と施設の信頼を守る強固な盾となります。
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